翻訳メモリ(TM) のメンテナンス
翻訳メモリ(TM) のメンテナンスとは?
翻訳もバイリンガルチェックもCATと呼ばれるコンピューター翻訳支援ツールを使って行われます。弊社では主にSDL Trados StudioとSDL Trados Groupshareを使用しておりますが、memoQやMemosourceといった他のCATツールも使用します。
CATツールには様々な利点があります。その1つは、翻訳に不要な文中のタグなどをすべて非表示にした見やすい画面で楽に作業を行えることです。一般的なマイクロソフトオフィスのワード「.docx」やエクセル「.xlsx」ファイルから、Adobe InDesignやFrameMakerといった専門的なDTP用のファイル、ウェブ用のHTML5ファイル、ソフトウェア開発用のJava「.properties」ファイルなど多様なファイルに対応しており、必要なツールがすべて揃った1つの画面で翻訳作業を行えるようになっています。(対応可能なファイル形式一覧はこちら)
CATツールのもう1つの利点は、翻訳したものがすべて翻訳メモリに保存され、後の翻訳作業にも生かされるという点です。翻訳メモリは辞書のようなデータベースで、翻訳日時や翻訳文の所有者、題名、変更日などのメタデータと共に原文と訳文をペアにして自動収録します。メタデータは編集することもできます。弊社では翻訳メモリを保存するだけでなく、メンテナンスも行っています。いつでもメモリ内を効率よく検索できるようにメンテナンスを自動実行し、改訂、校正、品質検査で変更のあった訳文は常にメモリを更新し、最新に保っています。
翻訳メモリは、継続的な翻訳プロジェクトで品質の一貫性と大幅なコスト低減を実現します。弊社のプレミアムサービスをご利用のお客様は、弊社で翻訳中に生成した翻訳メモリの所有者となりますので、いつでもご要望に応じて、ほぼすべてのCATツールで読み込めるTMX形式ファイルに変換してお渡しします。